長崎市にある、坂本龍馬ゆかりの地、亀山社中。
坂本龍馬と言えば、幕末の立役者として多くの人がその名を知っている事だろう。
薩長同盟、大政奉還などその偉業は、当時の幕末の志士の中でも遥かにずば抜けている。
そんな坂本龍馬が、長崎に拠点を置き活躍した場所、亀山社中を訪れた。
坂道が多い長崎の街だが、その中でもずいぶん上の方に建つ亀山社中。
海援隊の前身となる存在だが、主に船を使っての貿易を主体とした活動で、日本初の株式会社と言っても過言ではないだろう。
現在の建物は、近年再建された物だが、当時の作りをしっかりと再現している。
裏手には、古くからある井戸があり、龍馬もこの井戸を使っていたのかなと思いをはせる。
館内は、坂本龍馬に関する展示が中心となっている。
龍馬は、この時代に珍しくブーツを履いており、この辺りから広い視野を持っていたことがうかがえる。
展示は、レプリカとして再現されたブーツだ。
1865年から1868年のまさに幕末の動乱の真っただ中の三年間に活動した、亀山社中そして改名後の海援隊。
もちろん、表向きは貿易会社として動くが、薩長への武器の密売や、有事の際は決起して反幕府軍として立ち上がる準備もあったであろう。
屋根裏の隠し部屋では、日本の未来について、多くの激論が交わされたことだろう。
坂本龍馬なくして、幕末は語れない。
幕末の風雲児であった彼は、先行きの見えなかったその時代を回天させ、そのまま役目を終わらせたかのように消えてしまった。
彼は、新時代に何を願い祈ったのだろう。
当時とは、すいぶん変わってしまったであろう長崎の街を歩いき感じた、暖かい午後の日差しでした。