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2020.06.11 Thursday
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- 2020.06.11 Thursday
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「世の中を よそに見つつも うもれ木の 埋もれておらむ 心なき身は」
自らを花の咲くこともない(世に出ることもない)埋もれ木と同じだとして、逆境に安住の地を求めてその居宅を「埋木舎」と名づけ、それでも自分には「為すべき業」があるとこの屋敷で精進した。
しかし、世の中は、わからないもので、直弼が35歳の時、兄の死により家督を継ぐことになり、第15代藩主となり、さらには、38歳で大老に就任して事実上の幕府最高権力者となった。
しかし、埋木舎での幅広い勤勉が仇となったか、時代を先取りしすぎ、強行的な開国に踏み切り、さらに安政の大獄などの暴挙を行い、それをよく思わない浪人達の手により、40歳の若さで暗殺されてしまう。
この暗殺が、桜田門外の変である。
せめてあと10年先の日本であれば、彼の考えは、広く受け入れられたであろう事が、なんとも切ない話である。
やすらぎ工房
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