日本の3000m超えの山を、2013年に全て登るという名付けて「over 3000m challenge」という挑戦。規制がかかっていない登れる山が、21座28峰となるので、それらを雪が解けた梅雨明け頃の7月から、雪が降る前の10月までに全て単独で登り、山小屋は使わずテント泊で挑む酔狂な挑戦。
※この企画の登山は、かなりのハードペースで恐慌的なスケジュールとなるため、私の登山タイムなど全くあてになりませんので一切書きません。山に登る際は、自分の技量にあった登山を心掛け、万全の装備を施し、自己責任で登りましょう。
12番目に登った山は、北アルプス北部に位置する立山連峰の雄山3003m。
さて、見事雪山になってしまった立山。
一応、こんな事もあろうかと、雪山の用意もしてきて本当に良かったと思います。
ちなみに、左側の山に登ります。
天気は、見事な快晴。
こんな天気ですが、登山者も少しはいるようで、先行者の足跡が道しるべになります。
雪山は、二月の浅間山以来で今回で二回目。
どうなることやら。
それにしても、雪山ってなんでこんなにキレイなんですかね。
歩くの大変やし、めっちゃしんどいけど、なんだかとても惹きつけられちゃうんですよね。
いざ、頂を目指して進みます。
途中に祠がありました。
どうか無事に帰れますようにと、祈ります。
山頂下の山小屋に到着。
ここからが本番で、いままでと打って変わって、岩場の急勾配が続きます。
恐ろしく立ちはだかる岩場。
雪がなければ、なんてことないのですが、けっこうヤバいです。
それなりに上がりましたが、途中で出会う先行者たちは、皆諦めて下りていってしまいました。
いよいよと思い、ここに来てアイゼンを装着。
急斜面をガツガツと上がって行きます。
それにしても、なんという場所だ。
こんな場所で驚くことに、人と出会いました。
山で前泊していた方らしいのですが、単独で山頂まで行ったそうです。
しかし、今日はその人以外、まだ山頂に行った人はいないとか。
それでも、先行者で登頂した人がいるなら、多少なりとも心強いものです。
そして、恐怖の道のりの後に山頂にある社に続く最後の道に到着。
そして、雄山3003m山頂と思われる場所に到着。
たぶん山頂かと・・・。
山頂からの映像。
それにしても、すごい景色だ。
鳥居をくぐり、その先にある社を目指します。
いくらアイゼンを付けているといえ、緊張感あふれるルート。
登ったはいいが、下りはさらに怖いのだろうな。
山頂の社に到着。
エビのしっぽと呼ばれる霧氷。
立山は、雄山ともう一つ、大汝山という3015mの頂があります。
今回は、それら二つの頂に登る予定だったのですが、その道のりがえらいことに。
おそらくこの稜線の先だと思うのですが、さすがに誰も行っていないらしく、何よりも滑落する可能性が、あまりにも高すぎるため、ここで断念することにしました。
それは、この企画も来年に持ち越しということとなり、悔しくもありますが、安全第一です。
残すは、南アルプス南部の二日工程と、北アルプスの三日工程だったのですが、立山のリベンジ含め、来年のお楽しみにしたいと思います。
スリリングな下山。
なんだか真っ白な平面を見ていると、遊び心がくすぐられる訳で、山頂で一人遊んできました。
ひねりがないのでストックを持たせる。
物足りないので帽子ものせてみる。
いやー遊びました。
さて、下りますか。
下山は、意外にもスイスイと行けました。
バスやらの時間も考えて帰らないとなので、少し忙しいです。
無事に山小屋まで戻りました。
この山を右側から山頂まで登ったというわけです。
室堂まで戻ると、バスツアーなどの団体客やら個人客が大変多く、先ほどまでとのギャップが大きすぎて、しばし困惑。
帰りは、中国人の団体と一緒になり、大変にぎやかでした。
ロープウェイから、立山を望む。
さよなら立山。
また来年お伺い致します。
これにて、over 3000m challengeひとまず中断となりまして、また来年残りの山へとアタックします。
初めて出会うような光景に溢れた3000mの世界。
なんだか新しい感覚に包まれる思いとなりました。
来年の挑戦も、どうぞお楽しみに。
やすらぎ工房
HP http://yasuragi-photo.com/
E−mail info@yasuragi-photo.com