春に訪れていた中東の旅。
ついに、この四ヶ月に及ぶ旅の最後の町となるカイロにやって来ました。
カイロ市内に見所は少ないのですが、車で40分ほど行ったギザのピラミッドへの拠点に、数日滞在しました。
早速、タクシーでギザを目指します。
なかなか英語が通じる人が少なくて、タクシーの値段交渉も大変。
ギザの三大ピラミッドは、およそ4500年前に作られたそうだ。
建造理由は諸説様々で、「お墓」「記念建造物」「公共事業」などと様々で、ピラミッドの中に入ると頭が良くなるや、ものが腐らないなど、俗にピラミッドパワーなる伝説もあります。
そんなエジプトの象徴とも言えるピラミッド。
その景観は、偉大な美しさと言う表現が的確かと思う。
世界で最も大きなピラミッドとなる、クフ王のピラミッド。
本来の高さは、146mだったらしいが、現在は頂上部がなくなったため137mとなっている。
頂上の中央には、鉄の棒が立っており、これが本来の高さを表している。
中に入る事も可能で、当日、午前午後に分けて合わせて300名限定などの入場制限があるが、テロの影響でほとんど人がいなかったため、すんなりと入れた。
ただ、金額が高くて、この時のレートで、およそ2600円ほどだったと思います。
中は、特に何がある訳でもなく、学校の教室2つ分を天井を高くしたほどの広さの何もない空間となっていましたが、人が少なかったため、一人になる時間があり、とても贅沢な時間を過ごしました。
お隣に行きまして、カフラー王のピラミッド。
元の高さは、143mで現在は、136mで世界で二番目に高いピラミッドとなり、保存状態がとても良く、上部に表面を覆っていた化粧岩も残っており、エジプトで最も美しいピラミッドと言われている。
こちらも、中に入りましたが、クフ王と同じような感じでした。
もちろん、両方とも内部の撮影は禁止で、カメラを強制的に預けることになりました。
右がクフ王のピラミッドで、左がカフラー王のピラミッド。
ギザの三大ピラミッドと言われますが、一番左のピラミッドが、メンカウラーのピラミッドで、高さは65.5mとなるが、現在は62mとなり、他の二つの半分以下の高さとなりますが、おそらくこれが単体であれば、かなり見ごたえがあるはずです。
この大きさは、メキシコのテオティワカンの太陽のピラミッドとさほど変わらなく、メキシコでその姿を見たときは、強く感動した。
テオティワカン↓
http://yasuragi-k.jugem.jp/?search=%A5%C6%A5%AA%A5%C6%A5%A3%A5%EF%A5%AB%A5%F3それにしても、遥か大昔にこれだけの建造物を作り上げた文明とは、一体どのようなものだったのだろうか。
ピラミッドの横にあるスフィンクスは、ファラオや神を守護する聖獣とされ、その大きさは、全長57m、高さ20m。
このスフィンクス、アラブ人の侵入後、鼻を削られ、イギリス人には、ヒゲを取られてと、散々な目にあっており、そのヒゲは現在、大英博物館にあるそうです。
ピラミッド周辺では、やたらとラクダ引きの客引きが多い。
観光客がほとんどいないので、向こうも必死だ。
しつこく声をかけられるのがいやだったので、早々に馬を借りて、久しぶりの乗馬を楽しみながらピラミッド散策をしました。
いろいろありながらも、大満喫のピラミッド観光。
そして、安いミニバスを乗り継ぎ、カイロ市内に戻ります。
こちらが、カイロ市内を流れるナイル川。
アスワン、ルクソールで見た流れとだいぶ変わりました。
カイロにあるエジプト考古学博物館。
中には、ツタンカーメンの黄金のマスクなど、多数の貴重な展示物があるが、どれもお墓から持ち出した物にしか見れず、何よりもこれまで見てきた遺跡で見た物の方が、よっぽど美しく見えてしまった。
テロ警戒で、厳重警戒となっているカイロ市内。
博物館の前には、戦車が縦列駐車していました。
カイロタワーに登り、ピラミッドを見たかったのですが、こちらもテロを警戒して閉まっていました。
そして、最後にHiltonのBarでお酒を楽しむことにしました。
ホテルもお客さんが少なく、がらがらでした。
エジプトのビールも美味しかったです。
最後に、ちょっといいレストランに行きまして、鳩にご飯をつめた料理を食べてみました。
一応、リッチな料理らしいいのですが、鳩の肉もなく、なぜ皮だけに詰めるのかは、謎でした。
こうして幕を下ろしたアフリカ、ヨーロッパ、中東の15ヶ国、四ヶ月の旅。
各地での様々な景色、出来事、出会いが、最高の経験と宝物となりました。
無事に帰国できたことを、心より感謝いたしまして、次なる挑戦に挑むため、日々励み精進いたします。