夏に体調を崩してから、本格的な登山をしていませんでしたが、10月の中旬に八ヶ岳の縦走をしてきました。
八ヶ岳は、長野県と山梨県にまたがる山で最高峰は、赤岳2899mとなる。
仕事が終わり、群馬の山奥からそのまま長野に入り、仮眠を取ってから登山開始です。
ルートとしては、美濃戸口から北沢を進み、硫黄岳に出てひたすら連山を阿弥陀岳まで縦走して、御小屋尾根から美濃戸口に戻ってくる八ヶ岳堪能ルート。
標準タイムで12時間ほどの行程なので、ペースを上げていかねばです。
まだ、この上に山小屋があるためしばらくは、車が通れるような砂利道が続きます。
途中で、最初のピークとなる硫黄岳と思われる山が見えてきました。
山小屋を過ぎると道が細くなり、いよいよ登山らしくなってきました。
北沢ルートに出て、ここからはしばらく沢伝いに進みます。
赤岳鉱泉の小屋に到着。
左手の足場は、冬に氷の壁を作り、アイスクライミング施設となるそうです。
天気は下り坂という予報でしたが、だいぶ早い時間から天気が崩れ、小雨が降り出しました。
今年は、カッパを着ての山登りばかりなので、気が付けばそれが当たり前になりつつあるのが怖い。
森林限界です。
いつも通り、真っ白です。
コツコツと登って行きます。
2760mの硫黄岳のピークです。
風が強くて、めちゃくちゃ寒い。
山頂の滞在時間は、20秒ほど。
とにかく突風で風が冷たく寒いので、すぐに次のピークに進みます。
硫黄岳山荘。明日は、一日雨の予報なので、さすがに人がいません。
足場が悪くなっていく。
ガスで真っ白となっている稜線を、進んでいく。
そして、ウワサに聞く八ヶ岳名物の鎖が登場。
以前登った、群馬県の妙義山では、鎖に散々泣かされたものです。
ガスで真っ白なので、高いところが苦手な私には、ありがたかった。
そして、2829mの横岳山頂に到着。
相変わらず何も見えないので、次に行きます。
鎖の次は、はしごが登場。
ゴツゴツした岩場を、慎重に進みます。
そういえば、今日もほとんど人に会わない登山だ。
赤岳展望荘に到着。
この世の終わりみたいな景色。
引き続き、鎖となりました。
風を防げそうな岩場があったので、ここでお昼ご飯にします。
赤岳頂上小屋です。このすぐ上が、八ヶ岳の最高峰となる赤岳。
少し上がると、山頂に祠が祭られていました。
そして、2899mの赤岳山頂に到着。
何も見えなかったので、また黙々と進んでいきます。
今回も、まるで山頂の看板を見に行くような登山だ。
その看板も、なぜかチープになっていき、2700mの中岳に関しては、板っぺらがぽつんと置いてありました。
そして、最後のピークとなる阿弥陀岳を目指すのだが、ここの行程が一番きつかった。
中岳から多少下り、そこから急勾配の岩場となる。
クタクタにのびながらも、最後のピークとなる阿弥陀岳山頂、2805mに到着。
なんだか不気味な山頂だったので、早めに下山します。
下山ルートの御小屋尾根は、すさまじい急勾配。上りは、やりたくないな。
中岳辺りまでは、たまに他の登山者と会いましたが、それ以降、駐車場に着くまでの数時間は、誰とも会わなくて、なんだかさみしくもありました。
樹林帯を歩く。小雨のため、暗くなるのが早そうなので、急ぎます。
下まで来ると、紅葉がきれいだった。
そして、無事に下山しまして、別荘地帯を抜け、美濃戸口に辿り着く。
苦行のような八ヶ岳縦走でした。